近畿国立病院薬剤師会
Society of Kinki National Hospital Pharmacists

施設紹介

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独立行政法人国立病院機構 南京都病院
https://minamikyoto.hosp.go.jp/

【病院概要】

  • 病床数:300床(一般病棟:160床、重心病棟:120床、結核病棟:20床)
  • 診療科:呼吸器科、小児科、脳神経内科、循環器科、消化器外科、整形外科、放射線科、リハビリテーション科

【病院の基本理念】

私たちは、分かりやすく安全で、安心して受けられる、質の高い医療を提供します。

南京都病院の外観
 

南京都病院は京都府の南部、城陽市にあり、周辺には名勝地として有名な「青谷梅林」が広がり、春になると一万本の薫り高い梅花が咲き誇る自然豊かな地です。

当院は政策医療に基づき、旧国立療養所時代から京都府の拠点施設である結核診療をはじめ、肺癌、喘息、COPD等の呼吸器疾患、パーキンソン病やALS等の神経難病、重症心身障害並びに一般疾患の診断と治療を主体とした診療機能を持ち、専門性を生かした高度医療の充実を図っています。中心診療科である呼吸器科、脳神経内科、小児科では、「睡眠時無呼吸症候群」「認知症」「小児アレルギー」の専門外来を設置するなど、特色のある診療が行われています。また、小児慢性疾患、重症心身障害児の療育については、京都府立城陽支援学校と協働し、子供の心と体の両面からサポートする体制が構築されています。さらに、通信事業所「しらうめ」の運用を通じて、神経難病、重症心身障害、在宅酸素・慢性呼吸不全などで在宅療養されている患者さんの短期入所受け入れを行うなど、地域の障害者支援の中心的役割を担っています。

【薬剤部紹介】

現在薬剤部は、薬剤部長、副薬剤部長、主任2名(調剤主任、薬務主任)、薬剤師4名の8名で構成されています。2018年1月の外来診療棟新設に伴い、薬剤部も清潔でゆとりある空間に生まれ変わり、大変心地よい環境の中業務を行っています。

重症心身障害、神経難病患者への調剤業務は、計数調剤はわずかで、大半は散薬、一包化調剤が必要です。さらに簡易懸濁の指示がある場合は、配合変化に配慮した上で分包調剤を行うなど複雑な業務を行っています。

製剤業務では、長期経腸栄養剤使用によるセレン欠乏症の予防としてセレン内用液を調製し対応していましたが、病棟での与薬管理を効率化するため、セレン口腔内崩壊錠を作製し運用を開始しています。

病棟業務では、AST・ICT、NST・褥瘡、緩和ケアチームのほか、呼吸器ケアリハビリテーションカンファレンス、DOTS(結核患者に対する直接服薬確認療法)カンファレンスなどチームケアによる吸入・服薬支援についても積極的に参画しています。

今後さらに、多職種や院外薬局との連携を強化し、服薬指導の標準化、充実化を図るべく様々な取り組みを行っていきます。

(文責:木原 理絵)

薬剤部 集合写真