近畿国立病院薬剤師会
Society of Kinki National Hospital Pharmacists

施設紹介

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独立行政法人国立病院機構 和歌山病院
https://wakayama.hosp.go.jp/

当院の所在する御坊医療圏は和歌山県の中央に位置し、「煙樹ヶ浜の松林」の中に立地しています。

和歌山病院を上空から撮影した写真
 

病床数は310床(一般135床、結核15床、重症心身障害児(者)病床160床)です。

標榜診療科は、呼吸器内科、循環器内科、呼吸器外科、脳神経内科、内科、外科、心臓血管外科、放射線科、小児科、リハビリテーション科、歯科の11診療科です。

【沿革】

沿革は、昭和19年に「日本医療団延寿浜園」として創設され、「国立療養所延寿浜園」、「国立療養所和歌山病院」と改称を経て現在に至っています。

平成28年4月には新病棟が開設、同年8月にヘリポートが併設されました。

新病棟の外観写真 新病棟に併設されたヘリポートの写真
新病棟は津波被害を想定し病室は流されないように2階より上のフロアーになっています。
 

当院は、一般診療とセーフティネット医療を行っており、一般診療においては呼吸器内科、脳神経内科、胸部・血管外科系の疾患、及び放射線治療、セーフティネット医療においては重症心身障害、神経難病、結核に対する診療を行っています。和歌山県内で唯一の内科・外科を一体化させた呼吸器センターを設置し、急性期から慢性期、積極治療から緩和医療に至るあらゆる診療を行っています。セーフティネット医療では、県内最大(160 床)の重症心身障害児(者)病床に加え、医療度の高い患者さんを受け入れ、医療・福祉両面からのケアを行っています。神経難病では、県内の神経難病ネットワークの基幹2施設の1つとして、県内の患者さんに対する支援、受け入れに取り組んでいます。結核に関しては、県内で唯一の結核入院施設であると同時に、県内各保健所の保健師を一堂に会したDOTS会議を毎月開催し、保健医療に対しても貢献しています。

【薬剤部紹介】

薬剤部スタッフは薬剤部長、薬務主任、常勤薬剤師5名と非常勤薬剤助手の計8名です。

平成30年4月より職種ごとのユニフォームに変わりました。

(当紹介ページの背景はユニフォームカラーをイメージしてみました。)

薬剤部 集合写真
 

■ 調剤業務

電子カルテシステム、散薬監査システム、水薬監査システムを用い、安全チェックを行っています。平成30年12月に散薬調剤ロボットminiDimeRoを導入し、さらなる業務の効率化に取り組み始めました。

重症心身障害児(者)病棟においては従前から行っている錠剤及び散剤の縦割り一包化調剤を継続実施することにより、安心・安全な医療提供の下支えに努めています。

■ がん化学療法

平成21年度より、がん化学療法委員会を開催しておりますが、開催に係る事務局業務からレジメン・マスター管理の全てのハンドリングを薬剤部が担っております。現在の登録レジメン数は、肺がん、乳がんを中心に68種84件となります。抗がん剤の無菌調製は、レジメンチェック後、安全キャビネットにて行っております。

■ 病棟薬剤業務・薬剤管理指導業務

平成28年4月より一般(結核)の2病棟において病棟薬剤業務を開始しました。当院の特色である呼吸器内科(結核含む)をはじめ、外科、脳神経内科病棟において、薬剤管理指導を実施しています。薬剤管理、持参薬管理、服薬指導、退院時指導等の患者介入をとおして、入院から退院まで途切れることなく患者さんに安心で安全な薬物療法の支援提供ができるよう日々努めております。

■ チーム医療の推進

NST、褥瘡、摂食嚥下、ICT、PCTの各チームに薬剤師が積極的に参画しています。

■ 地域連携及び教育研修

近隣3病院と日高地区薬剤師会との合同勉強会及び、日高・有田地区病院薬剤師研修会(隔月開催)の幹事施設として積極的に参加し、地域連携及び教育研修にも力を注いでいます。平成30年7月に日高・有田地区の薬剤師会と「院外処方箋疑義照会のプロトコル化」について合意し、同年8月から運用開始し地域との連携を深めているところです。

(文責:福田 利明)