近畿国立病院薬剤師会
Society of Kinki National Hospital Pharmacists

施設紹介

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独立行政法人国立病院機構 奈良医療センター
https://nara.hosp.go.jp/

【病院概要】

奈良医療センターは、奈良市の西部、西の京に位置し、万葉集に名高い勝間田池に優美な姿を映す世界遺産である薬師寺の双塔や、唐招提寺の森を近くに望み、遠くは東大寺、若草山、生駒山系が一望できる風光明媚な地にあります。平成16年に旧国立療養所西奈良病院と国立奈良病院が、西奈良病院の地で統合され奈良医療センターとして発足しました。病床数は340床であり、一般病床177床、結核30床、重心障がい者病棟100床、筋ジストロフィー病床33床となっております。また、政策医療(結核医療、重症心身障がい者医療、筋ジストロフィー等の神経難病)の要として奈良県の医療に貢献しており、令和3年4月に奈良県のてんかん診療拠点機関に指定されました。

外観写真1
外観写真2

【病院基本理念】

私たちは、質の高い医療を提供し、地域の皆様の健康を支援することにより、信頼される病院作りを目指します。

【薬剤部概要】

薬剤部は、薬剤部長、副薬剤部長、主任1名(薬務主任)、薬剤師4名、助手1名の合計8名で構成されています。(R5.11.1時点)

結核病棟と混合病棟(脳神経外科、耳鼻咽喉科、整形外科および呼吸器内科)の2病棟に薬剤師が常駐し、持参薬確認は、短期入所を含め、全7病棟で実施しています。令和4年4月より入院支援センターが開設され、全入院予定患者に対し薬剤師も介入し、術前・検査前中止薬の確認を行い、手術、検査の安全な実施に貢献しています。治験業務も担当しており、てんかんと肺MAC症を対象とした治験を実施しています。チーム医療では、パーキンソン病、ICT、AST、NST、褥瘡、などのチーム医療に参加し、多職種と積極的に意見交換を行っています。また当院は、肺MAC症に適応を有するアミカシン吸入液を外来で導入しており、薬剤師はじめ、医師、看護師、メディカルソーシャルワーカー及び時には、院外薬局、訪問看護師と連携を取りながら実施しています。

令和3年4月に奈良県のてんかん診療拠点機関に指定されたことに伴い、今年度より、てんかん薬剤師外来を開設し、医師より依頼のあった患者さんに対しアドヒアランス向上に向けた服薬指導を実施しています。また、PBPM(プロトコールに基づく薬物治療管理)にも積極的に取り組んでおり、各種疑義照会の代行やドパミンテスト時の処方管理なども行っています。

地域の医師および薬剤師の先生方とともに平城漢方研究会(年4回)を開催しており、近畿国立病院生涯研修センター(KLEC)の研修単位の取得も可能としております。令和5年1月にやまと精神神経センターとともに、飛鳥薬薬連携協議会を発足し、KLECエージェンシーとなりました。

最近のトピックスは、今年9月に念願の全自動秤量散薬分包機が導入されたことです。当院は重症心身障がい児者、筋ジストロフィーおよび結核患者が多く入院されているため、散薬調剤が多く、ヒューマンエラーを防ぎたい、非薬剤師でもできる調剤業務を増やしたいおもいがあったことから、全自動秤量散薬分包機を導入しました。導入により、散薬調剤の負担が減少し、マンパワーの確保と薬剤師業務の調剤機器や非薬剤師へのタスクシフト推進につながりました。今後も、更にタスクシフトを進めて薬剤師が今以上に臨床現場で力を発揮できるよう努めていきたいと思います。

【当院のロゴマークについて】

最後に、当院のロゴマークを紹介します。奈良で連想する動物の鹿がデザインとなっており、奈良医療センター(NARA MEDICAL CENTER)の頭文字(NMC)をそれぞれ鹿の角(NとM)、耳に(C)に模したデザインとなっています。

NHOの病院には、奈良医療センターと同じく、いずれも英文化の頭文字がNMCとなる施設が複数あるため、なじみのある鹿を使うことで奈良らしさをアピールしています。

奈良医療センターのロゴマーク
薬剤部集合写真

(文責:松井 仁美)